「私も払います!」
「いいって言ってるだろ」
数分後、私達はレジの前で良い争いをしていた。
「貴方に奢られたくないし!」
「女なら黙って奢られろよ」
「ダメです!イヤです!」
「金額だって然程しないんだから意地はるなよ」
「はぁ!?六千円が然程もしない!?どんな金銭感覚してんの!?」
店員さんはそんな私達を見て困った表情を浮かべていたが、私は全く気付いていない。
「亨だって俺に奢られたぞ?それに奢ってやるって言われたら奢られることもマナーだぞ?」
うっ……
「わかりましたよ……ありがとうございます。御馳走様です……」
私がやむ無く折れると、神島仁は勝ち誇ったようにニヤリと笑った。



