「もう限界……」
私は左手でお腹を押さえながら箸を置いてギブアップ宣言。
目の前にはやはり一人分位の料理が残っている。
「仕方ないだろ、亨帰ったし」
神島仁は随分前から箸を置いていた。
男なら頑張れよと言いたいわ。
「私、持って帰ります!」
「は?」
神島仁は私の言葉に目を見開いた。
私はそんな神島仁を放置して店員さんを呼ぶ。
「すいません。持ち帰り用のパックって有りますか?」
「お持ちしますね」
店員さんにパックを頼んだ後、神島仁に顔を向けると未だに目を見開いていた。
「そんなに驚くことですか?」
「こんな女、初めて見たわ……」



