iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「ごめん、二人とも」


そこに坂本君がナイスなタイミングに帰ってきてくれた。

助かった。
これ以上二人っきりにされてたら、神島仁のわけのわからない思考に心が滅入ってた。


「あのさ……」

が、坂本君は席に座らずに何故か口ごもる。

「またかよ……」

神島仁は坂本君の意図に気付いたのか溜め息をついて言った。

「どうかした?」

だが私はその様子を見ていても何も分からず坂本君の顔を窺う。

「どうせ麻耶に帰ってこいって言われたんだろ?」

そう言った神島仁を見ると再び呆れ顔。

坂本君に振り向くと彼は眉を下げて苦い表情で「……正解」と言った。

私は叶内さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。