「悪いな。 そろそろ時間だし行こうか。」 と言って私の手を取って部屋を出る部長改めて恭介さん。 「は、はい。」 と嬉しいやら恥ずかしい気持ちになったが人の目が増えるので自分の役目を果たそうと思うことにした。 会場についても、恭介さんに手を引かれてエスコートされていると周りからの視線が痛い。 恭介さんは挨拶を交わしながら自分たちの持ち場にむかった。 私は顔を上げずに足元を見ていることしかできなかった。