「ん〜ん 特になにも…」
「嘘つけぇっ! 楽しそうにしてただろ?」
「ぅぅん、フツーだよ?」
「あれが? 由以香、にこにこしてただろっ!」
「別に、にこにこなんかしてないもん、フツーだもん」
「フツーならフツーらしくしてろっ
にこにこすんな、愛想よくすんなっ」
バチッ
痛っ! デコピン…
先生が入って来た
おでこおさえて前向く由以香
ほんの数分間で、天国と地獄を往復
文治のいじめの復活に恐怖
でも…
文治が今見せた優しい目…
ヤキモチ妬いたような
三年生と話してた由以香を咎めるような目…
わざわざ席代わってまで、先輩達との会話を聞き出そうとした文治…
ヤキモチ?…
まさか… でも、ヤキモチ?…
文治がヤキモチ妬いた?
すぐ後ろに文治がいる…
50分間、ずっと後ろにいる…
50センチも離れてない…
熱帯びる由以香の背中
ピリピリしてくる背中の神経…
なにか大きな温かい繭にくるまれてるような、安心感
…
透明な膜のバリアー…
いつまでもこの感覚に浸っていたい
包まれていたい…
「嘘つけぇっ! 楽しそうにしてただろ?」
「ぅぅん、フツーだよ?」
「あれが? 由以香、にこにこしてただろっ!」
「別に、にこにこなんかしてないもん、フツーだもん」
「フツーならフツーらしくしてろっ
にこにこすんな、愛想よくすんなっ」
バチッ
痛っ! デコピン…
先生が入って来た
おでこおさえて前向く由以香
ほんの数分間で、天国と地獄を往復
文治のいじめの復活に恐怖
でも…
文治が今見せた優しい目…
ヤキモチ妬いたような
三年生と話してた由以香を咎めるような目…
わざわざ席代わってまで、先輩達との会話を聞き出そうとした文治…
ヤキモチ?…
まさか… でも、ヤキモチ?…
文治がヤキモチ妬いた?
すぐ後ろに文治がいる…
50分間、ずっと後ろにいる…
50センチも離れてない…
熱帯びる由以香の背中
ピリピリしてくる背中の神経…
なにか大きな温かい繭にくるまれてるような、安心感
…
透明な膜のバリアー…
いつまでもこの感覚に浸っていたい
包まれていたい…
