海岸通り 〜文治と由以香

追いはぎみたいに持ち逃げしてないしぃ〜♪」




「嫌がる相手から無理矢理借りてくのも、恐喝って言うんだよ〜」




「弱気でデリケートな俺が、そんな無神経なこと、出来ると思う?↑」




「 してるし〜 ↑」





「あれ? 由以香? 顔色悪いよ?

俺のこと考え過ぎて寝られんやった?

保健室行く? 熱ある?

抱っこしてやろうか? おんぶで行く?♪」





“ その、しゃべくり機関銃トークが、余計に頭に響く↓ ”











熱出して保健室で休む由以香


見舞いに来る文治





「由以香ぁ〜大丈夫ぅ〜? 家帰って休んだがいいよ〜?」




「は〜い♪ ここは頑丈な奴は立入禁止区域ねぇ〜♪」



先生から文治、即刻、退室命令





「由以香ぁ〜俺、家まで送ってやろうか〜♪?」




「だ〜めっ! 自分の授業、真面目に受けてこいっ!」




文治の背中押し出し、排除!

先生ドア、ガラガラガラピシャリ!




ついたてごし、クスクス笑う隣のベッドの子



由以香もついクスクス…




ぁれ?… 今、笑った…





溶け出してきた由以香の気持ち…

ほぐれる気持ち…