海岸通り 〜文治と由以香

「なんか…おちょくられてばかりでバカにされてる気もする…」




「あはは、由以香、心配性なんじゃん? いいほうに考えられんの?↑」




「そ、いじいじ落ち込んですぐへこむ↓」




「真知が文治に言ってやろうか? さっさと謝れって」




「あはは、あいつプライド高いから、絶対謝らないと思う

もし友達なれたとしても、うやむやのままいきそう、あはは」






由以香と真知子…

二人が見おろす先に、部活する野球部…



土埃、白球、掛け声、顧問の怒鳴り声…



きびきび動く文治…

精悍な顔、こぼれる白い歯、抜群の運動神経…
よく似合う野球の練習着…


文治って…
こんなにかっこよかった?…










「由以香ぁ〜♪ マジック貸してぇ〜♪ シャーペンの芯くれぇ〜ん?♪」




“ また来た↓ 懲りない奴↓ ”




「文治っ! 由以香の所持品ぼったくる気かっ?!」




「チッチッチ、 違うよ、真知子↑

由以香が俺に是非貸したいって、なぁ〜由以香ぁ〜♪?」




“ おだまりっ! 略奪罪で訴えようか? ”




「俺、借りてもちゃ〜んと返してるもんねぇ〜♪