海岸通り 〜文治と由以香

「とか何とか言って、ほかに好きな子が出来たら、すぐ心変わりするんじゃない?」



「有り得〜ん♪ 由以香以外の女好きなるなんて、地球がぶっ壊れても有り得〜ん♪」



「あはは、ぶっ壊してみよっか?」



「ふたりで宇宙に脱出しようねぇ♪」










文治の電話切った後、母親に報告、許可貰う

親に隠れてこそこそ逢うような真似はしたくなかったし

見守ってくれるような気もした…



「由以香が文治くん好きならいいんじゃない?」


あっさり



「けど、あんなに文治くん恐がってたのにね」



「ぅん、死ねばいいっていつも思ってた」



「中学生になって、文治くん、落ち着いた? のかな?」


「 あはは 」


文治が酒も煙草もばんばんやるって聞いたら

うちの親、腰抜かすかもしれない






真知子にも報告


「おめでとう〜♪ もぅ〜ほんっと、この日待ってたよ〜↑」



「 あはは、ちょっとテレる」


「テレんなテレんな、文治と由以香お似合いだもん

さっさとつきあえって、いっつも思ってたんだから♪」



「 あはは〜↑ 」



「でもね由以香、三年の女子に気ぃつけなよ?」