海岸通り 〜文治と由以香

ヤキモチ妬いて怒って拗ねて、可愛い♪



「 怒んな 」

由以香の頭に手乗せる

もっと近くに引き寄せる

頭に乗せた手すべらせて肩に置く




「誰も乗せん、約束するっ!
俺のチャリの後ろは、由以香の指定席、特等席ね?」




「 約束よ? 」



「 あったりめぇ〜よ
けど、俺うれしい〜♪ 由以香がヤキモチ妬いてくれた♪」



「 ふんだ、バ〜カ 」



「あの頃ねぇ、由以香あきらめかけてた時だった…」


「 あきらめかけた? 」



「うん、何度か諦めようとしたことあったんだ↓

俺がどんなに由以香に接触しようとしても、由以香、嫌がるし避けるし…

無理なんかなぁ、高望みなんかなぁ、もう諦めて

由以香のこと遠くから見守るだけにしようかなぁって↓…」




「 そう?… 」



「うん↓ あん頃もやっと仲良くなれて、遊び誘ったのに断られて…

ヤケクソ起こしそうだった」




「由以香のこと諦めて、礼子とつきあうつもりだった?」



「 なんで礼子? 」



「礼子と一番仲よかったでしょ?」



「いいや〜? そうかいなぁ? 一番仲いいって言ったら、やっぱり真知子だろ?