海岸通り 〜文治と由以香

腰にしがみついたまま動けない由以香…




「 由以香? 」


後ろふりかえる



涙ためた由以香の目…




「 もう〜 ばかぁ〜 」



バッチィ〜ン

背中たたかれる




「痛っ! 手形ついた
ごめんごめん、あはは、そんなに恐かった?」



「 絶叫系無理↓
人のチャリの後ろ乗るの、お初だってのに

ジェットコースターより恐かったんだからね」




「あはは♪ そのうち慣れるよ↑」



「やだ、そんなの慣れなくていい、安全運転でお願いします」



「怒んな怒んな、今度は三輪車 コギコギして来ようか?♪」



「あはは、暴走族の幟立てて、パラリラパラリラ〜」










手つないで浜おりる


「ねぇ、文治? チャリの後ろ」



「 後ろ? 」



「由以香以外、誰も乗せないで?」



「もち、乗せんよ↑ 誰が乗るって言うん」



「礼子乗せたことあるでしょ? ボーリングの帰り」



「礼子? ぁあ、あれは礼子が急いで帰らな怒られるって、無理矢理送らされたんだ」




「ふ〜ん‥‥礼子も文治にしがみついたん?」




ぷいっ

横向いて海見ながら歩く由以香…