海岸通り 〜文治と由以香

全部置き勉してある
ノートは一冊あれば全科目、三年間十分足りる

シャーペンもマジックも由以香のかっぱらえばいいしさ」




「あはは、文治の鞄、野球の練習着しか入ってないもんね」



「うん↑ 軽いよぉ〜↑」


「漫画は? 読まないの?」



「読むよ↑ ベッドの下に放り込んでる」


漫画どころか、由以香の目には絶対ふれさせられないような

エロい本もいっしょくたにベッドの下






コンコン

麦茶と西瓜持って入って来た母親



「由以ちゃん? 今からでも遅くないからね

うちのバカ息子、イヤになったらいつでもフッテいいからね」




「また、要らんこと言う↓」



「だってね、うちの文治みたいな軽率なのとつきあうなんて

由以ちゃんがそんなシュミの悪い子には見えないからさ」




「失礼な親だろ? 無視してていいからね↑」



「由以ちゃん、ゆっくりしてってね」



「 ぁ、はぃ… 」



母親が部屋出るとすぐ、腹抱えて爆笑する由以香



「ったく、うちの親、なに考えてんだろ?」



「あはは↑ 文治のお母さん、ウケるぅ〜↑」