曖昧な私に珈琲を。

「そうだな…」

考える素振りを見せてから私を見た唯さん。

少しドキリとする。

そのきれいな顔からどんな言葉が出てくるのか少し怖かった。

「俺は、俺の知ってる範囲の由真ちゃんは、いい子なことに変わりわないから、幻滅なんてしないかな?」

「…そうなんですか?」

ちょっと理解出来ずにいると真面目な顔で言葉を続ける。

「だって、どんな完璧に近い人でも、酷いことした事がない人なんていないと思うんだ。もちろん俺だって酷いことしたことある。人間ってそんなもんだろ?大事なのはそれを後悔出来たかじゃない?」

「…はい、そうですね…?」

「だからどんな人間も酷いことはするんだから由真ちゃんをその程度で幻滅なんてしないから、安心していいよ」

そういって唯さんはにこりと笑った。



あぁ、私はこの人に救われてばっかりだ。