曖昧な私に珈琲を。

私に気づかず楽しそうに道を通り過ぎたのは悠里と葵だった。

私の中でその瞬間いろいろな感情が吹き出すのを感じた。

私は、自分の中で一番意外で、一番避けたいはずの行動を起こす。

「悠里!」

二人がこちら向いて凄く驚いた顔をしたのが分かった。

でも私の中で渦巻く感情はどんどんドロドロとしていくのが分かった。

「由真…?!」

驚いた顔の二人が目に映る。

私は少しはにかんでみせる。

「やっぱり悠里だった!思い切って話しかけてよかったぁ…あれ以来話す機会、なくて凄く実は寂しかったんだ…?」

身長の高い悠里を上目遣いで見上げるとまんざらじゃなさそうな悠里と、視界の端で驚いていて、寂しそうなくせに、悔しい顔をした葵が映る。

「俺も…由真に会えなくて、ずっと寂しかったよ…。こうして話しかけてもらえなかったら話す勇気なかったよ。声かけてくれて、すごい嬉しかった…」

私はハッとしたように葵を見た。

もちろんそんな顔はわざとだ。

「あ…。もしかして二人って今付き合ってたり、するのかな…だったら私今邪魔しちゃってるよね、そろそろ…行こうかな?」

「付き合ってないよ!」