『もう!ケンちゃんは分かってない!』
『ハイハイ、分かったからもう上に行きなよリョウちゃん。』
ケンちゃんとはさっきの会話で仲良くなった。
ケンちゃんは19歳お兄ちゃんみたいな人だ。
『ケンちゃんが送り届けて!私一人で行けないよ!』
『無理だよ』
『なんで?』
『リョウちゃんはホントに何も知らないんだね。』
そう苦笑いをしてケンちゃんは教えてくれた。
私が普通に行った上の階へはマキの許可なく入れない事。
そして私が乗っている車もマキの許可なく乗れない事。
マキがいいと言った者しか、上の階へ上がることも、車に乗る事も、ましてや奥の部屋に入る事も出来ないことを教えてくれた。
『私なんで入れてるの?』
そんな疑問が出てきてもおかしくないでしょ?
『じゃあ俺が送れるのはここまで!頑張れリョウちゃん!』
そう言って階段の下まで送ってくれたケンちゃん。
頑張れって言われても…なんか行きずらいじゃん。
まあずっとここにいるのもなんだから行くけどさ。
マキのばかり置いていくな!

