その涙を思い出すと、 なんだか悲しくなる。 別れた理由とか全然知ろうとも思わない。 ただ… 小夏ちゃんは陽くんがまだ好きだってことはわかる。 小夏ちゃんは大好きなんだ… 誰よりも… 負けないくらい陽くんが好きなんだ。 午後になって私はそのことばかり考えていた。