コトハ・イイヅカは。十一歳から出場できる日本の学生コンクールで、審査員満場一致で金賞受賞。その勢いに乗ったまま数々の国内外のジュニアコンクールで優勝を獲得した。 もちろん、最年少での優勝だ。 その後、アメリカの有名なフィルハーモニー管弦楽団とソリストとして共演。 指揮者を差し置いて自身のピアノでリードしたとかいう噂まである。 まさに天才キッズ。その将来は約束されたもの、だった。 その記事によれば。 三年前。琴葉が中学一年生の頃だろう。 突如として 小さなピアニストは失踪した。