奏〜君に届けたくて〜





「……わ、笑った」

「琴葉、笑ってる……」

「……」

「……え、と。琴葉ちゃん?」




気づけば。



私はさっきの笑いを声に出してしまったらしい。





八つの目が。


まじまじと、私を見つめていた。








一瞬で、背中が冷えた。