「ほらほら、その辺にしとかないと、琴葉ちゃ……琴葉が困っちゃうでしょ?」

詰まりながらも名前で呼んでくれた千羽さ……千羽。



「そうね。名前は後日決めるとして。私達は今日から仲間よ。同じ志を持った、仲間」


そういって、りんねさんは手を差し出してくれた。



…………いけない。いけない。


私、みんなに対して心を開きすぎている。



突っぱねなきゃ。




また、あんな。



惨めな思い、しなくてもいいように。