「ここからはりんねにバトンターッチ」


クールビューティさんがこくんと頷いた。


えーまって。キャラほんと被ってない??


「私達は、みんな吹奏楽部なんだけど。この4人で、バンド……まぁ。ヴォーカルがあるものじゃなくて。ミニブラスバンド的な。分かるよね?」


私はこくこくと頷く。


「でも、何か足りないって。私達に足りなかったのは、より合奏を引き立てる、より高く、より低い幅のある音なのよ!!」


おぉっと。だんだんと熱を帯びて力説してくださるりんねさん。

「そして!ついに!!私達は見つけたのよ!自在に感情のこもった音色を操るピアニストの、あなたを!!!」

がしっ!!と両手を掴まれ、ぶんぶん上下に振られる。

「お願いします、どうか、私達に力を貸して!私達、五人揃えば国民楽派よ!





ここに、国民楽派もどきが生まれるの!国民楽派もどきが、始動するのよ!!」





キラキラキラキラ。

熱のこもった目で、見つめられる。







ん、ええ、ちょ、まって。


りんねさん。あなたもしかしなくても。







ネーミングセンス壊滅的ですよね?????