「え、なにこれすっごい!隠し扉?よく見つけたね、由羽くん」

「まあ。探したら、あったし。これドアノブ回すやつだから」


丁寧な手つきでスっとドアノブを由羽くんが回した。


音もなく。開いて。



「……そーっと入るんだぞ。奏士。りんね。千羽ちゃん」

私たちはこくこくと頷いた。



みんながそろりそろりと中へ入っていく




…………そうだ。


私は"友達"をケースから連れ出して、最後に音楽準備室を後にした。