「少し。頼みに行くか?」

「えっ。飯塚さんに?」


由羽くんに私が問いかける。と。






「いや。その必要はないよ」














旧校舎の薄い壁を通して聴こえてきた


その旋律は







ドビュッシーの月の光は









私をふるわせるには、充分だった。