「ま。とりあえず放課後、仲間連れていくから」


またね、と。



私の耳元でささやいて、橘は下駄箱へ駆けていった。











なんなの。これは。

動揺してるのか、いつもより心拍数が多い。



春風がふわりと

私の長い髪を弄んで

頬をくすぐった。