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こいつを無視し続けて気づけば昇降口まで来ていた、が。


驚きが隠せず、立ち止まって後ろを振り向いた。

思わず、ヘッドホンを首まで下げてしまった。


紹介って何。
ていうか、私はとあんたってそんな仲でした?違うよね。断じて。


「いやー、俺が目えつけた美少女サンは、紛れもない音楽の才能の持ち主でしたよーって。俺の仲間に紹介しちゃったー」


驚きと、怒りが混じった感情に支配される。


ふざけるな。

大体、私はあんたやそのお仲間さんとやらと関わる気はさらさらないし。

勝手に突っかかってきて。

私のこと、知りもしないで。

こいつは、結局





上っ面の私にただ興味があって、声をかけただけだったんだ。