コンコン コン。

「失礼しまー……って、先生いないや」

「ま、丁度いいし、琴葉ここで寝てなね〜」

そう言って千羽はやっと私を離してくれた。腕に跡がついている。


ほいっ!と千羽は私をベッドに押し込んだ。


……力強い。もーちょい丁寧に扱ってくれよ……。

「休まなきゃ倒れちゃうから!絶対寝ておいてよ!」


「……」


「ちゃんと元気になってね。琴葉が元気じゃないと私も元気出ないから」


「……ありがとう」

「ん、」


千羽は保健室のドアを優しく閉めてくれた。