「えっ!あ、 お、はよう」


まってよ。私まだあんたとまともに目合わせられないんだけど……っ

思わずそっぽを向いてしまう。

気まずそうに ふ、と橘がため息をついた。


「嫌なら、嫌って言っていいんだからね」


「……」


「そーいうこと。ちゃんと言葉にしてくらねーと、俺もなんか、吹っ切れない……ってごめん。こんなの俺の自己満足だよなー」

「っちが、」


嫌じゃなかった。とは、恥ずかしすぎて言えないけれど



「あの時は、びっくりしたけど。橘のこと嫌いになったとか、そんなこと、ないから」


真っ直ぐに橘の顔を見つめて言った。

少し目を見開いた橘に、一気に告げる。



「だから、 き、今日も。いつもの場所に来て」




お願い。