奏〜君に届けたくて〜

軽く目を閉じた。

橘 奏士のイメージ。……チャラい。

でも今 気づいたけれど。

こいつは、割と上品だ。もちろん態度ではない。決して。断じて。死んでも否定し続ける。ただ……


ただ、纏う空気が、綺麗だと


純粋にそう、思ってしまった。




なら、この曲かな。


鍵盤に指を吸いつかせて



右手を、超絶技巧で操る。



ハイテンポで、ショパンの仔犬のワルツを弾きだした。