奏〜君に届けたくて〜



家に帰ってから、私はとんでもない事実に思い当たった。




「私、あれファーストキスだったんですけどぉおおおお?!?!?!」




ごろごろごろごろごろごろごろごろ



自室のベッドでのたうち回る。





「許さない、殺す、殺す、殺す!!!」



ドスッ。ドスッ。



…………ごめんねわんこクッション。



私の怒りをどうか受け止めて。








「なんで、あんな……っ」





思い出しただけでも恥ずかしい。



マンホールにでも入りたい。