奏〜君に届けたくて〜






最近弾けてないから、なまってるかな。


ってちょいとは心配してたんだけどね。




リストの超絶技巧練習曲が弾けたからまず問題なし。




なんだよ。私の心配返せ。


「なんだよー。すっかり本調子じゃーん」


「……なんだよ。なんであんたがいんのよ」


「なんだよとは酷いなぁー。薄情者だなぁー。俺たちがあーーんなに気にかけてやったの「あーもー!うるさいだまれっ!!!」


だまれ、ほんっと!!!


「大体、あんたが私に馴れ馴れしくするから、今日だって二人は付き合ってんのかーって誤解されたんですけど」


ぷすっとしたままそれを報告すると。


「は……?」



え?いやいやいやいや。あんたの反応こそ は?だよ!!


えーなになになに何顔を赤くしちゃってんの気味悪いんですけどねぇねぇ?いつものお調子者は何処へ???


「や、そこまでイチャイチャしたつもりはなかったから」







へぇーそうですかぁ。


あの、頭わしゃっとやったりとか無理矢理私を抱きしめようとしたこととか。


イチャイチャしようとしてたのかよこの野郎。



「あんたいっぺん死んでこいっ!」

「うっわひでぇー!!仮にも命の(精神的な)恩人に向かって死ねだとぉー?!」

「私がいつあんたに命救われたんだよ!!」

「いや、この前みんなで助けに行っただろうがよー!!」