「琴葉ちゃん、分かっていなさすぎ!」

「俺たちこーんなところまでお前を追いかけてきてんのに」

「馬鹿だよ、琴葉は!でも大好きなの!!」



なに。みんな、して。

「ほんっと。琴葉ってやつは大バカ野郎だなー!」



橘が、私の頭をくしゃりと撫でた。


いつもは触られたら気持ち悪いーって顔をしかめてたのにさ。



なんでかな。






今日の橘の手はあったかくて






気持ちよくて






もっと、触ってほしい、なんて思っちゃった。