数分経って。

目の腫れが引いてから


そっと立ち上がった私は、ドアを開けた。


「…………みんな」




誰一人、嫌な顔、悲しい顔をした人はいなかった。

なんで?私は、



「傷つけて、ごめん。なさい」

みんなを、言葉で傷つけたのに。




「「「「お帰り」」」」

ただ、それだけ言ってくれるみんなが





どうしようもなく、愛おしくなってしまった。