八月。そっか。もう八月。
私は部屋でクーラーを効かせたまま。まだ長袖を着ている。
ココン、コン。
誰かが、ドアを叩いた。
「」
いや。"誰か"じゃないな。
なんで来たのか知らないけど。
「……何しに来たんです?校長先生」
「公務の一部だよ。何か問題でも?」
「……別に私、鬱になったとかじゃないんで。もうじきしたら戻りますから」
「そういう時の君は信用ならないからね。顔を合わせる気がないんだろう?」
私と先生はドア越しに話している。
当然。なんで
あんな裏切り方をした人達と顔を合わせなきゃならないの。
