学科のテストを終えた留衣ちゃんが他の生徒と一緒に1階に降りてきた。


私とえりが遠くから「どうだった?」って口パクで伝える。



その答えで留衣ちゃんは笑顔で親指を立てた。



学科はパスしたみたい…


次は実技テスト…!



私とえりは学科を受けながら心の中で応援していた。




~♪♪♪



終業チャイムが鳴る。


1階に降りて教官室の前を通るとえりの担当の先生が話しかけてきた。



「あれ?今日早いね」


「あっ篠塚先生!!友達が今日卒検なんだよ♪だから応援も兼ねてね」


「自分らももうすぐやろ?」



「まぁね!」


「んじゃあ」


そう言うと教官室に帰っていく篠塚先生。


私はえりと篠塚先生のやり取りを見ていた。



「…仲良いね」


「そう?」


「うらやましいな…」



「弥生もばんばん話し掛けていったらいいやん♪」


「配車の時はそうしてるんだけどね…」