「弥生ちゃんの好きな人の話!」


「…あーね♪」


「えりちゃんは弥生ちゃんの好きな人知ってるの?」


「ん…まぁ」




なんだか高校生に戻った気分だった。






―――その時


目の前を先生が通った…!!






「あっ……」



だけど先生はそのまま通り過ぎて教官室に入って行った…



「弥生!宮田先生が通ったよ♪見た?」




「う、うん……」


だめ…えり…声が大きいよ。


周りの生徒が何人かちらっと私の方を見た…


「え?先生に何か用だった?」


不思議そうに留衣ちゃんが聞いてくる。


「…ううん違う違う!ねぇご飯食べに行こうよ」


「そういえばお腹空いたねぇ、行こうか?」


ってえりが話に乗ってきた。


無理矢理に近い感じに私は留衣ちゃんから話をそらし、ファミレスに連れ出した。