えりと留衣ちゃんは学科を受ける為に2階の教室に移動


私はその学科は習得済みだったからロビーで待ってた。



しばらくすると放送が流れた。


『横山指導員 10番 路上…大久保指導員 18番 路上……』


どんどん先生達の名前が呼ばれる。


喫煙室にいた生徒や先生達も自分の車へと乗り込んで行く。



そして最後に


『宮田指導員 14番 コースお願いします』


先生の名前が呼ばれた。


やった♪先生場内だ♪



教官室から先生が出てきてそのまま玄関に向かう。

一瞬目が合った気がしたけどすぐ反らされた…


「ハァ…手も振らないなんてやっぱりまだ仲良くなれてないなぁ……」


つい溜め息と同時に言葉がこぼれた。



~♪♪♪


始業チャイムが鳴る。



この時間14番の車を見つける度にずっとドキドキしていた私。





――そして私以外にも


先生のことを考えてる人がもう一人いた事にこの時は気付けなかった………。