「あっ☆」


コースを走る車の助手席に先生の姿を見つけた。


一気に目がハートになった気がした




だけど……。



よく見ると先生の隣で運転してる女の子が見えた。



あっ…クランクの曲がり方が上手い…


それに車内が穏やかな感じ…。



先生があの100万ドルの笑顔で笑ってる…




―――チクッ




私は胸を押さえた…


「……ヤキモチ妬いて何してんのよ…」



当たり前の光景に私は嫉妬していた。





自分に呆れてしまった。


先生なんだから私だけに指導するんじゃないんだから……


分かってるのにモヤモヤが取れない。



あの子先生に恋しちゃわないかな?


他にも先生が好きな子がいるのかも…



そんな心配がずっと胸を包んでいた。