目を開けてない私は先生に後ろからハグされてることにやっと気付いた。


「……先生…////」



「やっぱりここ来て正解…目開けていいよ」



「うん……?」


それまで目をまだ開けてなかった私は自分の置かれた状況が全く分からなかった。




――ゆっくりと目を開ける…。






そこにはさっきまで暗闇だった世界がなくなっていた。



先生の車のヘッドライトによって照らされた無数の向日葵が咲いている。



目の前の黄色い花は空に向けていたり、西の方向に顔を向けていたり大きさも様々だった。




「すご…。向日葵がこんないっぱい……」



「だろ?ここは季節によって違う花がこうやってたくさん咲くらしいんだ」



「こんなの初めて見た…」



たくさんって言っても規模が違うよ…



本当に一面の花畑。



こんな素敵な場所に私を連れて来てくれるなんて



最高の初デートだよ。




「先生ありがとう!」



「どういたしまして!」



少しハニカんだ先生の顔。