「え?!何で知ってるの…!」



智恵ちゃんはフッと笑った。



「分かるよ~♪だって山崎さんってすごい分かりやすいんだもん(笑)」



智恵ちゃんが言うには、教習所(先生)の話をしてる私はテンションが異様に高いらしい…(笑)


それで分からない方がおかしいって…。



「好きな人からのメールなのに…なんか元気なくない?」




私は事情を後輩に話した。



「気持ちは聞かなかったことにしたいって確かに酷いね…」



私と智恵ちゃんはホールに移動して席に着いた。


「でも気になるな~先生ってモテるんでしょ?なのに気持ちは聞かなかった事にしたいって今まで皆に言ってたのかな」



「分からないよ…」



「…………私さ思うんだけど、山崎さんって本当にフラれたの?」



智恵ちゃんの疑問詞。



「だって……あんなこと言われたんだよ?」



「確かにそうだけど…普通だったらごめん!とかじゃない?

なのに……。なんか言った方の気持ちになってみると、もっと他に意味が有りそうな気がするんだけど…」




――言った方の気持ち…?



先生の気持ちってこと?




「とりあえず私だったらそう考える!」


ポジティブ思考だからって智恵ちゃんは笑った。