メールを送って1時間後、私の携帯が鳴った。



その音楽は、この時を待ってたかのように今までで1番楽しそうに唄っていた。





『宮田臣治』


ミヤタ…シンジ……




えっ!!?


先生からだ!!!!




「来た…」



すぐにでも読みたかったけど、初めて鳴った音楽を最後まで聞いた。




その間、喜びを噛み締めて携帯を胸に抱えていた。






――ピッ



『Re:


お疲れ!今日卒業式だったのか~。
おめでとう!

花粉症はひどいよ。多分5月まで続く』





何度も何度も読み返す…


先生からの初メール




絵文字が少し入ってて嬉しかった…



初めてのメールにこんな気持ちが込み上がる…







先生からのメールを保護して、それはこれから一生消えない物に変わった。