「先生…!」 「ん?」 「あ、あの…ごめんなさい、呼び出したのそれだけです…」 心の声『…馬鹿ー!もっと喋れーー!!』 「ん…!」 先生がドアに手をかけた。 「じゃあ!」 「…バイバイ」 聞こえないくらいの声を私は振り絞った。 ――バタンッ 自分が何話してたか覚えてない… 私、お礼言えてたかな……? そういえば先生から『おめでとう』って言われてないような…… 気のせい…? 先生手紙読んでね… そして待ってるから―――。