もう少し待ってよ…
先生そろそろ向かってる頃だから……。
先生…私待っててもいいんだよね――?
外で待ってた私だけど12月の夜はやっぱり寒い…
コンビニの中に移動して雑誌を立ち読みしながら待ってた。
――19時。
ずっと立ち読みも店に迷惑だから肉まんを買って外に出た。
冷たい風が私の顔を一瞬にして冷ます。
だけど真逆に袋から肉まんの温もりが伝わる。
――先生…
どうしたのかな…何かあったのかな…
それとも………――。
――19時30分。
肉まんの温もりが唯一の救いだったのに、冷めた肉まんが時間の経過を示す……
私はその場を名残惜しむように去ってバイト先に向かった。
――先生…
だけどまだ私の心は希望は捨てなかった…。