帰りは行きと違ってそこまで緊張はしなかった。
100キロを行き来するスピードは高速を下りると感覚が鈍っていた。
先生も
「スピードに注意して!高速の感覚に慣れてしまって意外に出ちゃうから」
って言った。
「ホントだ~…」
私は少しずつスピードを落として調整していった。
最初スピードを出してたせいか、授業が終わる15分前に学校に着いてしまった。
はぁ…、まだドキドキしてる…私。
すると先生が
「おし!今日は疲れてるだろうしここまで…」
って車庫へハンドルを動かしてた。
―――ええ?!終わっちゃうの…?
そんな言葉も言えずに駐車が終わり、先生は教簿にハンコを2箇所に押した。
「あと残り5回だな…よし!2日で終わらせて♪」
「……!!嫌…」
「なんで?」
「……………」
会えなくなるから…なんて言えない。
「来れる時間に来ます…」
「早めに卒業したほうがいいよ?もうそろそろ冬休みだから高校生で増えるし…」
「はい……」
こうして、初めての2時間ぶっ続けでの授業…
もとい、初めての高速道路は終わった。