「卒業したら会うチャンスないじゃん?

だから最後の乗車の時に告白したんだ…♪そしたら付き合おうって!」



中から留衣ちゃんの幸せそうな声が私の耳に響く。


「おめでとう…!!ダブルおめでとうだね」



「ありがとう♪////」



「何処を好きになったの~?」


「え~?////優しくて真面目で…なんか一緒に居て楽しいんだ♪」



「あ~ね♪」



留衣ちゃんが言ってるのって……先生の事だ…。



「…弥生には言った?」



「ううんまだだよ…弥生ちゃんが帰ってきたら言うつもり!」



「あっ!弥生もしかしたらもう戻ってきてるかも…」



「ホント?じゃ戻ろうか!」






私は気付かれない様に先にロビーに戻った…。




「あっ弥生やっぱりいた!」



二人がロビーに戻ってきた。




「ごめん~!トイレ行ってた~」


えりの後ろにいる留衣ちゃんと目が合う……。


「ごめんね~…あっ聞いて弥生ちゃん♪…私卒検合格したよッ!」


「ほっ本当…?おめでとう!」


とっさに、トイレで聞いた事は知らないふりをした。


「あとねもう一つ聞いてほしい事があるんだ…♪」



――知ってる…








聞きたくない…――