学校に戻るとえりと留衣ちゃんがトイレの方向に行くのが見えた。



「終わったんだ…留衣ちゃんどうなったのかな?」



二人は私に気付かずにトイレに入っていった。



ドアを引き開けようとした瞬間だった…



「えっ!!?」



突然トイレの中からえりの大声が響いた。


とっさに開けるのを止めた。



「加藤ちゃんの…彼氏なの?」


「実は…そうなんだ♪ここだけの話だよ!」


「そう…なんだ…」



「どうしたの?」




「いや…びっくりして…。だってまさか加藤ちゃんも先生好きだったなんて…」


「ん?私も……?」


「あっえーと…先生と付き合いだしたんだね~」



――――えっ…





先生と付き合ってる?



留衣ちゃんの彼氏…?




でも先生って……












先生って…………まさか………







私は2人の会話を聞きながら、ドアの外で立ちすくんでいた……。