愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~



ロビーの奥にあるレストランへ連れていかれる。
雑誌でしか見たことないそのホテルに圧倒されながらも、部下の人に着いていくと、個室の部屋に通された。


「こちらでお待ち下さい」


中で真紀さんのお父さんが待っているのかと思ったが、誰もいなかった。
部下の人が出ていってしまったので、仕方なく一番手前にある椅子に腰かける。

その間に真紀さんにはまたメールでホテルの場所を伝えた。
場所がわかっていれば、最悪何かあっても探してくれるだろう。

……最悪って、何よ。


誰もいない部屋で私の空笑いが漏れる。