症状は悪化するばかりで、息も上がり過呼吸になり手足のしびれが止まらなかった。


頑張りたいのに、どうしてうまくいかないの。

頑張るって決めたのに、どうして体はこんなにも弱いの。


確かに、体は強いほうじゃなくて、何なら病弱なほうだ。
そんな中、テスト二週間前から、追い打ちをかけるように、徹夜ばかりしていた。


中間の自分に勝つには、みんなに追いつくためにはそれしかなかった。



悔しい、悔しいよ。



でも、もう限界だった。
私は、弱弱しく、手を挙げたーーー。



松崎先生は異変に気が付き、すぐに飛んできた。


「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて」


目線を合わせ、背中をさすってくれる。
その手のひらが暖かくて、やさしくて。


また、涙があふれたーー。