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テスト二日目の今日は、世界史、英語表現、小論文だった。


世界史のテスト監督は、まさかの松崎先生だった。

「昨日の数2簡単だったでしょ~?」


なんて言うから、クラスのみんなからは文句の嵐。


世界史のテストが始まり、30分が経とうとしたとき、私の体に異変が起きた。



大きく視界が揺れ、耳鳴りが止まらなかった。
椅子が沈んでいく感じを覚え、心臓がバクバクと大きく波打つ。



なに、これっ……。
やばい、視界が揺れすぎて字が書けない。


「ハァっ……、ハっ」



ぐわんと視界が揺れる。


物や人が二重に見えて気持ちが悪くなる。



やだ、やめてよ。
動いてよ、体っ……!