「……失礼します、何か質問がある生徒は挙手してください」


ガラッとドアが開くと、そこにはテスト巡回で来たのであろう、松崎先生の姿があった。

テスト、作ったの先生だったんだ…。


先生と視線がぶつかる。
私は泣きそうな目で先生を見た。


先生は少しだけ、表情を緩くするとクラス全体を見渡し、挙手した人がいないのを確認し、教室を出る。


「……やめ!」


私は先生が教室を出てからも、書き続けた。

その言葉を聞いたとき、わたしは体の力が抜けるのが分かった。



中間テストよりかは、確かに手ごたえがある。

でも、あまり納得の行く結果にはならないと分かった。



「頑張ろう。」


ここで終わりじゃない。
また、次がある。


そう思えるようになったのも、少し進歩したよね。


ただ、事件が起こったのはテスト2日目だったーー。