少し、思い出話に付き合ってください。

高校生活

部活一筋の私は、
休み時間は寝るか楽譜見るか、
いつメンと話すか。
あ、そうそう、私は吹奏楽部だったの


季節も暑くなってきた夏休み前、
少し面倒な事に巻き込まれた

私のクラスメイトに、サツキって女の子がいた
そのサツキが私の幼馴染、内海君を好きになってしまった
「優香ちゃん、協力してくれる?」
「、うん、、、」

サツキからの協力要請があってから
内海君と話す事も少なくなるよう、
私は見かけると離れるようになった


1週間がたった頃廊下歩いていると
「なぁ、優香」
手首捕まれ立ち止まると
幼馴染の内海君だった
「ん、なに、」
「優香さ、最近俺に冷たくない?」
「別に、いつも通りじゃん、」
そう言って掴まれていた手首を離して
内海君から離れると、
クラス1のギャル、ミカが見ていた
ミカはサツキとよくしゃべっていて、
よくつるんでいる
何を言われるか、怖くてその場から逃げた
「優香?」
ごめん、
心の中で内海君に謝るしかできなかった


昨日、体育のあと制服に着替えようとすると、
制服が消えていた
見つかった時には落書きがされていた

靴箱に画鋲とか、
なんとも幼稚だ。
腹立つ。でもそれを表に出してはいけない


「ちょっと、こっち来て」
休み時間、ミカにベランダに呼びだされた
「、何」
「あんたさ、サツキが内海君の事好きなの知ってるよね?なんで内海君と話してんの」
「、はぁ、幼馴染だから。なんか悪い?それでもサツキに悪いと思ってあんまり喋らなくしてるんだけど」
「だからってなんで腕掴まれてもすぐに振りほどかないの?サツキが苦しいってなってんのわかんないの!?
このビッチ!」
「は?男が沢山いるあなたと同じにしないで。こちとら硬派って部内でも言われてるんだから。」
そう吐き捨てて教室に戻る

いつメンが私の顔見た瞬間
「優香!保健室行こう」
「顔色悪いよ」
「もう無茶しないでよ、」
「あんなギャルに優香がバッサリ吐き捨てたんだもんさすがうちのダチだわ!」
さっきのミカとの空間、
吐き気がした。
言い捨てたあと、謎の恐怖感に駆られた
脚がガクガクと震える

保健室にたどり着くと、先生が温かいレモンティーをいれてくれた
「なにがあったの?」
「さっき、」
ミカとの言い合い、幼馴染内海君の事、
ぽつ、ぽつと話し始めた

でも、涙が止まらなく、
過呼吸になってしまった
先生はペーパーバック法で止めてくれたけど、そのまま、ママを呼ばれ、早退した


学校、行きたくない、
顔、見たくない、

結局、1週間休んでしまった
いつメンのハル、ユキ、サクラ、カナミから毎日連絡は来ていた

久しぶりに教室に入ると、
ハル達が抱きついてきた
「大丈夫!?」
「ちょっと痩せちゃった?」
ハル達からの連絡があったから、今こうして学校来れたんだよ、ありがとう
心のそこから、そう思えた