親って良いですよね!
僕の家はすごく貧乏で、食べられるものなら、何でも食べていました。
僕の家族は、四人でした。お父さん、お母さん、僕、弟。
ある日、僕が学校に行って、帰ってきたら、弟とお母さんが、二人で出掛けていたんです。
僕は、お母さんたちが帰ってくるのを待っていました。すると、弟の姿はなく、お肉を持ったお母さんだけでした。
「お母さん、弟は?」
「弟はね、里親さんのところに行ったんだよ?」
何て優しいんでしょう!僕の弟が困らないようにしてあげるなんて…
その日から1週間、僕ら家族の夜ご飯は、お肉でした。
悲しさをなくせるように
と、お母さんが買ってきたそうです。
弟はいなくなったけど、美味しいお肉は、弟の味がしました。
『ごちそうさまでした。』