急に足元の地面がなくなって、無重力で落ちていくのをアリスは感じました。

そうです、アリスは穴に落ちてしまったのです。

でもなかなか底には着きませんでした。見上げると暗がりの中、明るい丸い穴がどんどん小さくなっていくのが見えます。

「そうだ、きっとヌートリアが持っていた丸いのはあそこのマンホールのふただったんだ!」と理解できた気がして、こういう事態ではありますが、ちょっと誰かに教えたい気になりました。